医療ダイエットは保険適用できる?知っておきたい条件とは?
美容目的は保険適用にならない
医療ダイエットには、糖尿病や高血圧など健康上の理由から医師によって推奨されたダイエットと、美容目的のダイエットがあります。
ただ単に痩せたい、見た目を美しくしたいという理由で医療ダイエットをすることは、保険適用の対象にはなりません。もちろん健康保険や補助金も受けられないため、治療費は全額自己負担となります。
前者のように医師からの推薦書や診断書がある場合は保険適用となる場合もありますが、病気の治療と見せかけて体重減少などの副次的な効果を目的とした場合も自由診療となるので注意しましょう。
肥満治療の場合は保険適用になる
肥満は現代社会の大きな問題の一つであり、健康に悪影響を与えることがあるため、治療が必要となります。
その治療の一環としての医療ダイエットが保険適用になる基準は、BMIが35kg/㎡以上の場合の高度な肥満症です。主に健康状態に合わせた食事療法と運動療法を施しますが、その効果のサポートとして食欲抑制剤を使用する場合もあります。
しかし、日本で承認されている薬には限りがあり、自己負担が必要な場合もあるので注意が必要です。
生活習慣病を合併している人なども保険適用になる
生活習慣病を合併している人にとって、医療ダイエットは非常に有効な治療法の一つです。医療ダイエットが必要な生活習慣病には、糖尿病、高血圧、脂質異常症などが挙げられます。
これらの病気は、長年の不規則な生活や食生活、ストレスなどが原因となる場合が少なくありません。そのため、食事療法や運動療法を基本とした医療ダイエットは保険の適用範囲内です。
処方薬によっては体重減少が期待できるものがありますが、前述したとおりその副次的効果を目的とした場合は自由診療となります。